一寸庵のブログ

茶道宗徧流について書いてます

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

盆立の事 陸安集別冊 その二十一

『要録の部』 第三 座席の段々同床の事 一、茶盛を置く時は、最も盆に載せ、客以前より軸先の前へ引き出だし、隅の真中に置くべし。茶盛の恰好に因りて、其の置き所の見合い、肝要なり。客、中立ちして、手水の間に水壺の前に、置合すなり。是は、名物か或い…

盆立の事 陸安集別冊 その二十

第三 床の事の部に出でたる主方の一 一、茶入置くときは、尤も、盆に載せ、軸先の前より、四五寸向こうへ寄せ、壁の方よりも、其の寸法程に置くなり。壁の方の遠近は、茶入の大小によるべし。盆立は、別書にあり。壁の方の遠近は、又、盆の大小にもよるべし…

盆立の事 陸安集別冊 その十九

第六 茶入盆形の事 一、四方盆・簣盆・丸盆・菱盆、右の形を用う。色は朱塗・黒塗・内赤なり。松の木盆というあり。木地を拭い、うるしにする。形は四方と簣と二色なり。若狭盆というもあり。内赤外青漆なり。形は簣なり。此の二品、名物にはあらねども、数…

盆立の事 陸安集別冊 その十八

一、茶入・床に直すに、是、床にかけたるも置くも、花入をば入るべし。此の故に、主、初めより心得あり。名物盆点の時、置花入ならば、花を入れ水をつぐとき、十分に水を注がざるがよし。 一、花入取り込む時、茶巾の雑巾を持ち出で、花入を右にて持ち、底に…