一寸庵のブログ

茶道宗徧流について書いてます

2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第一 菓子の茶の湯の事 便蒙四 二右 (茶道便蒙抄 四) その五

一、吸物、酒出ださば、炉の時は、其の以前に炭を直すべし。風炉の時は、酒済み、炭をすべし。菓子ばかりならば、炭後に菓子を出だすべし。初めに書きたる如く、菓子ばかりの時は、炭を直さずにも、点ずるなり。初座入に水壺を出ださず、客、手水に立たざる…

第一 菓子の茶の湯の事 便蒙四 二右 (茶道便蒙抄 四) その四

一、座中置合せは、客前より水壺と茶入を、置合すべし。惣じて、中立、手水の間の置合せにかわらざるものと知るべし。是は、前に書きたる通り、菓子ばかりの客、老人か、又は、畳にてよくよく手水に立たせまじと、思う時の事なり。尤も、此の時は、炭は茶前…

第一 菓子の茶の湯の事 便蒙四 二右 (茶道便蒙抄 四) その三

一、炉の内、客の来る時分を考え、沢山に炭を置くべし。風炉も同前なり。是は、菓子の茶にかぎらず下火、沢山に入るべし。当代は、炭仕よき為か、下火少しばかり入るるあり。浅間にして悪しし。当流に嫌うなり。 菓子の茶の湯に限らず、当流では下火を沢山入…

第一 菓子の茶の湯の事 便蒙四 二右 (茶道便蒙抄 四) そのニ

一、床の内、懸物をかけ、花をも先ず入れたるがよし、というは、菓子ばかりにて、外の品出でざる事なり。さりながら、客ぶり丁寧にする時は花入、水壺飾り付けありとも、手水に立つべし。主客の時宜によるべし。吸物、酒さかな出だして、菓子を出だす心得の…