一寸庵のブログ

茶道宗徧流について書いてます

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

第十八 茶点様の事 便蒙一 二十紙左より二十七左まで そのニ

一、指の力は柄杓のおもみに応じたるがよし。諸道具の持ち様、是にて了簡あるべし。此の心得、当流点茶の眼とするなり。たとえば、柄杓を持つ力にて茶杓を持ちたる時は、茶杓に勝ち過ぐる。茶入を持つ力にて水壺は持ちがたし。其の器に応じざる時は、一遍の…

第十八 茶点様の事 便蒙一 二十紙左より二十七左まで その一

一、老人は建水の内へ蓋置を入れ、柄杓を載せ、左手に持ち出ずべし。右の手、明きたる時は立居自由にてよろし。右勝手の時は右に持つべし。左右に分け持ち出ずる時は、勝手の構いなし。「便蒙」に書ける所、悪しし。惣じて「便蒙」に筆者、文言の誤りある故…

第三 同客方の事  便蒙三 六左

一、風炉にて、御茶申すべしとある時は、其の時節不相応なり共、足袋をはかずして参るべし。風炉は、初めに書きたるごとく、世間暖気にて釜を、主、あくるなれば、亭主の意に応ずる心なり。さりながら、病身の人、老人は、夏たり共、勝手次第たるべき事なり…