2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧
一、灰土鍋の灰、前に記すごとく、杉形に沢山に入るべし。灰少きは初心に見えて当流に嫌う。宗旦、茶事致されし時、勝手へ来り合いたる人の咄しに、此の間、外へ茶事に参りたるに、土鍋の灰、余り入れよう多くて見苦しといいけるに、折節、宗旦、炭に出ずる…
茶入と茶杓 炭斗と火箸とのごとし。茶入の大に、長きを用ゆ。小ぶりには短かきを用ゆ。末流に茶杓の寸法定るよし。当流にて、茶杓寸法不定と知るべし。当流にては、茶杓・茶入の伝授重し。中にも茶杓は、禅家の拂子の如し。当流の極意なり。宗旦より宗徧への…
炭斗と火箸 一、夏は打延を用い、唐金さはり。紹鴎所持はさはりにて、龍頭羊頭なり。名物火箸は、長板、臺子には柄杓立に建てる。取扱い建てよう、其の所の図に記すなり。鉄打延、利休好みの形有り。惣じて打延を冬遣わざる事は、つめたき故に老人、朝など持…