一寸庵のブログ

茶道宗徧流について書いてます

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第一 客約束の事 便蒙一 四右  (便蒙主方 一)

一、貴人は参上伺うべし。御同伴も思召しを伺いて定むべし。前後の礼あるべし。扨て日限極まりて前礼に行くべし。其の節、食物の禁好伺いて帰るべし。好物を伺うべからず。承り帰りても有り合わざる時は悪しし。 一、同輩は手紙にても、連状にても、苦しから…

第八 自在の事 便蒙四 七右

一、鎖にて茶点てる事、若き老たるの構えなし。自在、五十才以上の人の物なり。若く共、目あしきか、手不自由なる者は、老人と同じ。くさりは、昇降するにあげかぎ、かけにくき物故に、手不自由にては仕がたく、其の断りを云いて、自在を用うべし。 釣釜の際…

第七 くさりの事  便蒙四 六左

一、鎖の時、火を直す事常の如く、五徳なくて仕よき物なり。(恕曰く、五徳なき時は、炭引き立たざれば見苦し。) 現在、釣釜は他流同様、卯月に限定して用いているが、以前は広間にては時季に関わらず使用され、故に広間の事を「鎖の間」と云った。 「茶道…

第七 唐物茶入茶碗に入れ置合する事  便蒙三 十一左 その三

一、当代は、名物にてなき唐物も、茶筅を置合せず。盆点の作法と云うなり。一切心得ず。茶入に茶筅をはずす事は、盆あれば置き所なき故に、是非無く、はずすなり。茶入に茶筅いむという事無し。名物にてなき物を、右の手にてあつかう事、然るべしか、同じく…