一寸庵のブログ

茶道宗徧流について書いてます

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

盆立の事 陸安集別冊 その十七

一、客方より床へ直すに、究りたる時は、先ず茶入の表を何方ぞと、主へ尋ぬべし。表見知りたりとも、此の時宜あるべし。尤も、主の服紗かり用ゆべし。盆・茶入のふきよう前のごとし。惣じて、懐中の(服紗)つかうこと好まず。古、常に懐中する事なし。 客が…

盆立の事 陸安集別冊 その十六

一、床へ揚げたる茶入、客帰る迄、其の儘に置くなり。主客時宜によるべし。 恕曰く、亭主同輩の時は、大切の品、御仕舞あれと云いて、主にても揚げたる、客中にてもおろし戻してよし。主受け取りて茶入左、盆右に持ち入る。貴人亭主のときは、其の儘置きても…

盆立の事 陸安集別冊 その十五

第五 茶入床へ揚げようの事 一、盆・茶入の拭きよう前の如くなり。拭き終り盆に載せ、床際真中へ引き寄する。さて、我が身、軸先へ寄り床へろく(直)に向かい、両手にて我が脇にある茶入を、盆の左右の縁を持ち、床の上三分へ一の真中、前の畳の縁より一寸…

盆立の事 陸安集別冊 その十四

一、名物茶入等は、随分大切に取り扱うべし。両肘ともに畳に付きて、見るべし。常の茶入にても蓋など取り落とし、残りたる茶などこぼさざるようにすべし。末流にて、名物の茶入、又は、棗等、服紗にのせて見物するよし。古法これ無き事なり。其の儘にて、手…