一寸庵のブログ

茶道宗徧流について書いてます

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

第七 腰懸の事 便蒙二 九右

一、亭主、座敷の置合等出来たらば、案内の為に潜り戸明けかけ候か、又、鉦、鑵鐘を打つべし。其の時、初めの座入の如く、一人ずつ手水をつかい入るなり。さて、寒天の時は、ぬり片口に、熱湯を半分入れ、石鉢の脇にあるべし。是を、蓋を取りて、手水鉢の水…

第十三 炉の火直す事 便蒙一 十二左より十五右 その二

一、懸る花入は金物・陶物・組物・瓢竹なり。竹に切様三色あり。一重伐・二重伐・尺八なり。此の三品ばかり書きたるは、此の三品、利翁時代より極りたる花入なり。二重に大小あり。輪なし・細尺八は宗旦より始る。細尺八の始り、是楽と号す。四寸廻り二節な…

第十六 花入様の事 便蒙一 一八左 その四

一、立花のごとく草木上下の差別なし。釘、細釘にて留め、ためる事なし。葉のある花を、葉を添えずに入るべからず。さりながら、葉なきとて外の似たる葉を仮用ゆべからず。六四の花、葉は悪しし。半に入ると心得べし。水仙は四葉生ずるなれば、苦しからず。…

第十六 花入様の事 便蒙一 一八左 その三

一、麦穂を入るる事、利休、花有り合わざる時に用いたるより始まる故に、大方は麦には菜花入れ添えざるなれども、徧翁は、あいしらいに入れ交えられたるなり。小笠原家臣渡辺氏、徧翁、投入花を写し置く巻物にて知るべし。花を入るる事、根のしまりを第一に…

第十六 花入様の事 便蒙一 一八左 その二

一、釣舟懸くる折釘は落掛の内の方、真中に釘を打つべく、花入様、当代は朝晩の替りにて出舟、入舟の習いあるよし、当流用いず。竹・唐金・陶とも花入の表にして懸くべし。花入様も出舟入舟の差別もなし。当流の投げ入れの常の通りなり。当流に好まずという…