一寸庵のブログ

茶道宗徧流について書いてます

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第三 床の事 便蒙一 四左  (便蒙主方 一)

一、掛物の事、朝の茶なれば、前夜より掛け、昼の客ならば、朝より掛けて、掛物のゆがみなきようにして、しっとりと落ち付かざれば、浅まにてわろし。 一、歌は、道歌の外、悪しし。恋歌は、猶更不用、と書きたるは、「潮干に見へぬ沖の石」などいうごとき歌…

第ニ 客により道具取合心持の事 便蒙一 四右  (便蒙主方 一)

一、道具にも限るべからず、万事料理に至るまでも、先方と差合なきようにする事なり。先方に菜汁出でたるに、又この方にても菜汁出だすごとき、是なり。或いは赤茶碗たるに、又、呼ぶ時分、赤茶碗出だす事、道具を競うようにて悪しし。侘びは釜一つ茶碗も一…